
2026年5月、Lステップで複数の機能アップデートが実施されました。
今回のアップデートでは、アンケートや申し込みフォームを作成する「回答フォーム」、ユーザーを絞り込む「カスタム検索」、配信対象を管理する「一斉配信」、成果計測に関わる「コンバージョン管理」、広告やキャンペーン導線で活用される「流入経路分析」など、日々のLINE運用に関わる機能が幅広く改善されています。
特に注目したいのは、LINE登録後のユーザー情報取得や、リッチメニュー経由のWebコンバージョン計測、キャンペーン終了後の導線管理がしやすくなった点です。
この記事では、2026年5月に発表されたLステップの主なアップデート内容を、実際の運用でどのように活かせるかという視点でわかりやすく解説します。
目次

今回のアップデートで取り上げられている主な機能は、以下の5つです。
・回答フォーム
・カスタム検索管理
・一斉配信
・コンバージョン管理
・流入経路分析
それぞれの機能は独立したアップデートに見えますが、共通しているのは「LINE登録後のユーザー体験をより細かく設計し、運用や分析の精度を高める」という点です。
LINE公式アカウントやLステップを活用するうえでは、友だちを増やすだけでなく、登録後にどのような情報を取得し、どのような配信を行い、最終的に予約・申し込み・資料請求などの成果につなげるかが重要です。
今回のアップデートは、そうしたLINEマーケティング全体の改善に役立つ内容といえます。
今回のアップデートで特に注目したいのが、新しい回答フォームのリリースです。
新しい回答フォームでは、アンケートや申し込みフォームをより直感的に作成できるようになりました。ブロックやセクションを組み合わせることで、従来よりも柔軟なレイアウト設計が可能になっています。
これまでフォームの見た目を細かく調整するには、CSSなどの知識が必要になるケースもありました。しかし新しい回答フォームでは、専門的なコーディングを行わなくても、見やすく整理されたフォームを作成しやすくなっています。
LINE上でのフォームは、ユーザーの回答率に大きく影響します。質問数が多すぎる、見た目がわかりにくい、入力しづらいといった状態では、途中離脱が発生しやすくなります。
そのため、回答フォームの見た目や構成を柔軟に調整できることは、単なるデザイン面の改善ではなく、アンケート回答率や申し込み率の向上にも関わる重要なアップデートです。
以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Lステップの「新しい回答フォーム」をLINEのプロが独自視点で考察

新しい回答フォームは、さまざまな業種で活用できます。
例えば、店舗ビジネスであれば来店前アンケートやカウンセリング前のヒアリング、スクールやセミナー運営であれば申し込みフォームや事前確認フォームとして活用できます。
また、不動産・住宅・美容・フィットネス・採用など、ユーザーの希望条件や検討状況を把握したい業種では、LINE登録直後のアンケートとして使いやすい機能です。
具体的には、以下のような用途が考えられます。
・資料請求前の簡易ヒアリング
・無料相談や来店予約前の事前アンケート
・診断コンテンツ
・セミナー申し込みフォーム
・採用応募前の希望条件確認
・商品やサービスの検討状況の把握
特に、LINE登録後にユーザー属性を取得し、その後の配信内容を出し分けたい場合には、回答フォームの設計が非常に重要になります。
取得した回答内容をもとに、ユーザーごとに興味のある商品、検討度、希望エリア、来店意欲などを分類できれば、一斉配信ではなく、よりパーソナライズされたシナリオ配信につなげやすくなります。
カスタム検索管理では、一覧画面から既存のカスタム検索をコピーできるようになりました。
カスタム検索は、特定の条件に合う友だちを抽出する際に使う機能です。たとえば「アンケート回答済み」「特定のタグが付いている」「特定のメッセージをクリックした」など、条件を組み合わせてユーザーを絞り込むことができます。
今回のアップデートにより、すでに作成している検索条件を複製し、一部だけ変更して新しい条件を作れるようになりました。
これにより、似たようなセグメントを複数作成する際の手間を削減できます。
例えば、以下のような条件を作る場合に便利です。
・資料請求ページをクリックしたユーザー
・予約ページをクリックしたユーザー
・アンケート回答済みだが未予約のユーザー
・特定の商品カテゴリに興味を示したユーザー
・キャンペーンには反応したが申し込みに至っていないユーザー
条件を毎回ゼロから設定する必要がなくなるため、運用担当者の作業負担を減らしながら、配信対象の管理精度を高めることができます。
一斉配信に関するアップデートでは、配信対象を絞り込む際に「表示中の友だち」「非表示にした友だち」を指定できるようになりました。
対象となるのは、一斉配信だけでなく、一斉配信テンプレートやアクションスケジュール設定の絞り込み画面も含まれます。
LINE運用では、友だち数が増えるほど管理が複雑になります。すべてのユーザーに対して同じ配信を行うのではなく、表示中の友だちだけに配信したいケースや、非表示にしている友だちを配信対象から除外したいケースもあります。
今回のアップデートにより、こうした条件をより明確に設定できるようになったため、配信対象の整理や配信ミスの防止につながります。
特に、複数店舗でLINEを運用している企業や、担当者ごとに管理対象が分かれているアカウントでは、配信対象の確認作業が重要です。
「誰に送るのか」「誰を除外するのか」を管理画面上で指定しやすくなることで、日々の配信作業をより安全に進めやすくなります。

コンバージョン管理では、リッチメニューに設定したURLからのWebコンバージョン計測が可能になりました。
これは、LINE運用において非常に実用性の高いアップデートです。
リッチメニューは、LINE公式アカウント内でユーザーがよく利用する導線です。資料請求、予約、問い合わせ、商品一覧、キャンペーンページなど、さまざまなリンクを設置できます。
これまでもリッチメニューのタップ数は重要な指標でしたが、タップ後に実際にWeb上で成果につながったかどうかまで把握できると、分析の精度が大きく変わります。
例えば、以下のような計測がしやすくなります。
・リッチメニューから予約ページへ進んだユーザー数
・資料請求フォームへの遷移数
・無料サンプル請求につながった数
・キャンペーンページ経由の申し込み数
・どのメニュー項目が成果に貢献しているか
LINE内の反応だけでなく、Webサイト上の行動や成果まで確認できれば、リッチメニューの改善にも活かせます。
「よく押されているが成果につながっていない項目」や「タップ数は少ないがCV率が高い項目」を把握できれば、メニュー構成や導線の見直しがしやすくなります。
流入経路分析では、流入経路に有効期間を設定している場合、その期間外にアクセスしたユーザーへ表示するメッセージを設定できるようになりました。
これは、期間限定キャンペーンや広告施策を行う際に便利な機能です。
キャンペーン用のQRコードやURLは、広告・チラシ・店頭POP・SNS投稿など、さまざまな場所に掲載されます。キャンペーン終了後も、古いQRコードやリンクが残ってしまうことは少なくありません。
その際、何も案内がない状態だと、ユーザーにとっては「ページが使えない」「キャンペーンが終わっているのかわからない」といった不親切な体験になってしまいます。
有効期間外メッセージを設定しておけば、キャンペーン終了後にアクセスしたユーザーに対して、任意の案内を表示できます。
例えば、以下のような案内が可能です。
・このキャンペーンは終了しました
・現在開催中のキャンペーンはこちら
・通常の資料請求はこちら
・最新情報はLINE内メニューからご確認ください
これにより、終了済みキャンペーンからのアクセスも無駄にせず、別の導線へ誘導しやすくなります。
特に、チラシ・ポスター・店頭POP・OOH広告など、掲載物が物理的に残りやすい施策では、ユーザー体験を損なわないために有効な機能です。
2026年5月のLステップアップデートは、管理画面の細かな改善だけでなく、LINE運用全体の成果改善に関わる内容が多く含まれています。
特に注目すべきポイントは、以下の3つです。
・新しい回答フォームによって、アンケートや申し込みフォームの設計自由度が高まったことです。これにより、ユーザー情報の取得や診断コンテンツの作成がしやすくなります。
・リッチメニュー経由のWebコンバージョン計測が可能になったことです。LINE内のタップだけでなく、Web上の予約・申し込み・資料請求などの成果まで把握しやすくなります。
・流入経路の有効期間外メッセージを設定できるようになったことです。期間限定キャンペーン終了後のユーザー対応がしやすくなり、広告や販促施策の導線管理が改善されます。
2026年5月のLステップアップデートでは、回答フォーム、カスタム検索、一斉配信、コンバージョン管理、流入経路分析といった複数の機能が改善されました。
今回のアップデートは、LINE登録後のユーザー情報取得、配信対象の絞り込み、リッチメニュー経由の成果計測、キャンペーン導線の管理を強化する内容です。
LINE公式アカウントやLステップを成果につなげるためには、友だちを増やすだけでなく、登録後の体験設計が重要です。
誰が、どこから登録し、何に興味を持ち、どの導線から成果につながったのかを把握できれば、配信内容やシナリオの改善もしやすくなります。
今回のアップデートを活用することで、LINE内のコミュニケーションだけでなく、Web上の成果まで含めた導線設計・分析・改善がより行いやすくなるでしょう。
Lステップを活用している企業は、今回追加・改善された機能を確認し、自社のアンケート設計、リッチメニュー、配信条件、キャンペーン導線に反映できる部分がないか見直してみることをおすすめします。