コラム

LINE広告の種類と配信機能を解説!入稿方法も紹介

2022.01.29

みなさんこんにちは、堤です。

LINE広告は、日本国内において月間8,900万人が利用するLINE(2021年6月末時点)のさまざまな面に広告が出稿できます。

この記事では、実際にどんな配信面に出稿されるのか、またターゲティングをする配信機能はどのようなものがあるのか、わかりやすく解説します。

LINE広告の特徴や、具体的な入稿方法についても紹介しますので、これからLINE広告を導入したいと考えている方は、是非参考にしてください。

LINE広告の配信面11選

LINE広告は配信面の種類が豊富にあり、利用用途に応じて使い分けできます。

ここではLINE広告が出稿できる11種類の配信面について、それぞれ解説していきます。

【LINE広告配信面1】トークリスト(Smart Channel)

(引用:LINE for Business公式HP

Smart Channelはトークリストの最上部に表示される広告です。

トークリストはLINEのなかでも利用者が多く、LINE広告ではアクティブ率が高いと言えます。

Smart Channelは2020年1月より、動画を配信できるサービス「Talk Head View」を開始しました。

生活インフラの一部となったLINEのトークリストに動画が加わったことで、多くのユーザーへの広告効果が期待できます。

【LINE広告配信面2】LINE NEWS

(引用:LINE for Business公式HP

LINE NEWSはMAU(月あたりのアクティブユーザー数)が7,500万人以上(2020年4月時点)で、多くの方が利用しています。

LINE NEWS内の記事一覧ページと、324媒体(2019年11月時点)のアカウントメディアの記事に広告配信できます。

LINE NEWSのユーザーは購入意欲が高いと言われ、新商品情報や即時性が高いコンテンツは配信効果が見込めます。

【LINE広告配信面3】LINE VOOM(旧:タイムライン)

(引用:LINE for Business公式HP

LINE VOOM(旧:タイムライン)はMAU6,800万人以上(2019年8月時点)で、FacebookやInstagramなど他のSNSのように気軽に近況報告できるサービスです。

ユーザーの男女比では女性が多く、年齢層は10代から60代まで幅広く利用されていますので、FacebookやInstagramでリーチできない層がカバーできます。

【LINE広告配信面4】ウォレット

ウォレットは月間利用者数5,400万人以上(2020年2月時点)で、LINE内でお金が管理できるサービスです。

モバイル代金・決済サービスの「LINE Pay」やポイントカードや会員証を一括管理できる「毎カード」、飲食店で使える「LINEクーポン」などへアクセスできます。

ユーザーの男女比は男性44.2%に対して女性は55.8%と、女性がやや多い傾向です。

【LINE広告配信面5】LINEマンガ

ダウンロード数2,700万人(2020年4月時点)突破したLINEマンガは、スマートフォンで気軽にマンガ作品が楽しめる電子コミックサービスです。

日本国内におけるゲームを除いたios・Androidのアプリ年間収益ランキングでは、全カテゴリー中2位で国内最大規模となっています。

ユーザーの男女比は男性49%・女性51%と差はなく、年代層も15~19歳が27%、20代~30代が60%と、幅広い年代が利用しています。

【LINE広告配信面6】LINE ポイント

(引用:LINE for Business公式HP

LINEポイントの月間PV数は約2.8億(2020年6月~2020年8月の平均値)で、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」など指定された条件をクリアするとポイントが付くサービスです。

ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では40代~50代の利用が53%以上と年齢層が高めのユーザーが多く利用しています。

【LINE広告配信面7】LINE BLOG

(引用:LINE for Business公式HP

LINE BLOGは2014年11月のサービス開始から、公式ブロガー2,500組以上(2019年2月時点)のブログが開設されました。

タレントやアーティストなど幅広いユーザーが情報発信の場として活用しており、これらのブログ一覧に広告が出稿できます。

ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では20代~40代で約7割利用されています。

【LINE広告配信面8】LINE チラシ

LINEチラシは、ユーザーに新たにアプリのインストールや会員登録させることなく利用できるサービスで、地域のお店の特売情報などが閲覧できるデジタルチラシです。

利用者数は国内で8,600万人(2020年9月末時点)となっています。

ユーザーの男女比は女性が75%と多く、年代別では全体の半数以上が40代です。

【LINE広告配信面9】LINE クーポン

全国約50,000店舗(2020年9月時点)の飲食店、コンビニ、スーパー、ドラッグストアなどの施設で使えるクーポンサービスです。

ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では40代、50代以上は6割以上を占めています。

40代から50代の女性をターゲットにした広告は、効果性が高いと言えるでしょう。

【LINE広告配信面10】LINE ショッピング

(引用:LINE for Business公式HP

ユーザー数3,000万人以上(2019年9月時点)のLINEショッピング。

ファッションや雑貨、スポーツやインテリア、家電やコスメなど約250社、1億点を超える商品がLINE上で購入できるサービスです。

ユーザーの男女比は約7割が女性、年代別では25歳~34歳が39%、35歳~44歳が39%となっています。

すでにECショップを展開する店舗は、このサービスでLINEの友だち向けに商品が訴求できるので、成約率UPが期待できます。

【LINE広告配信面11】LINE広告ネットワーク

LINE広告ネットワークは、国内最大級の在庫であるアプリ5,400万MAU(2019年9月時点)を保有しています。

これらアプリの広告枠に加え、LINEおよびLINE関連サービスまで幅広く広告配信できるサービスです。

ライフスタイル系アプリやマンガアプリなど多ジャンルのメディアが展開されています。

参照元:LINE for Business

LINE広告のターゲティング配信機能8選

広告配信では、ターゲットの設定が重要になりますが、LINE広告では、ターゲットや目的に対してさまざまな配信機能が用意されています。

ここでは8種類の配信機能を解説します。

【配信機能1】デモグラフィックデータ配信

(引用:LINE for Business公式HP

LINEでの行動履歴や登録情報で、以下の設定から配信することが可能です。

  • 詳細設定(配偶者、子ども、携帯キャリア、テレビ視聴頻度)
  • 年齢(14歳以下から50代以上まで年代別に切り分け可能)
  • 性別(男性、女性)
  • 興味・関心(18種類のインタレスカテゴリ(ゲーム・デジタル機器や家電・スポーツ・職やビジネスなど))
  • 地域(47都道府県別、市区町村別)
  • それぞれターゲット指定して、配信対象と掛け合わせて配信できます。

    【配信機能2】オーディエンス配信

    (引用:LINE for Business公式HP

    LINE利用者のユーザー情報を利用し、配信対象をセグメントできます。

    例えば初回購入した顧客データを元に、同じようなユーザーを探し出してターゲティングすることが可能です。

    ターゲットに広告表示させることで、成約率を高めていきます。

    【配信機能3】友だち追加

    「友だち追加」は、LINE内で友だちを獲得するための広告が出せる機能です。

    充実したターゲティングで、効果的にLINE公式アカウントの友だちが集められます。

    友だち追加の機能は、以下3つの特徴があります。

  • 安価に友だちを増せる
  • 広告画像が簡単に操作できる
  • ターゲティングにより、質の高い友だちが獲得できる
  • 友だちが追加されるごとに課金される仕組みなので、少額からスタートできます。

    【配信機能4】LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信

    (引用:LINE for Business公式HP

    LINE公式アカウントの友だちから配信するターゲットを設定し(オーディエンス)、ターゲットへの配信が可能です。

    その場合、ブロックされていない友だちとブロックされている友だち2つの作成ができます。

    これをもとに、類似した未接触のユーザーへ配信することも可能です。

    【配信機能5】類似配信

    (引用:LINE for Business公式HP

    LINEのオーディエンス配信で成約に至ったユーザー情報をもとに、類似したユーザーに向けて配信できます。

    その場合、類似性が高いほどオーディエンスの幅は小さくなり配信できる人数が少なくなります。

    逆に類似性が低いほどオーディエンスの幅が広がり、配信できる母数が増えます。

    【配信機能6】リエンゲージメント配信

    (引用:LINE for Business公式HP

    アプリをインストールしたままの休眠状態にあるユーザーに対して、再起動を促すような広告が配信できます。

    過去アプリ内で行ったユーザーの行動に対してアプローチできるので、よりユーザーの目的につながりやすい配信が可能です。

    【配信機能7】自動最適化配信

    (引用:LINE for Business公式HP

    機械学習を使い、自動的に広告入札を最適化します。

    設定目標を達成するために自動で入札調整し配信されるので、運営側の手間を省くことにつながります。

    設定目標としては、上限CPC(1クリックするためにかかる費用)や目標CPA(1顧客獲得するためにかかる費用)など指定します。

    【配信機能8】予約型広告

    予約広告は、配信面や期間などの内容があらかじめ設定された広告です。

    調整可能な運用型広告と違い、配信後の調整ができません。

    予約型広告は以下の2つがあります。

    リーチ&フリークエンシー 月に1回以上タイムラインの広告を閲覧している4,900万人のユーザーに対し、優先的に広告配信ができる
    ブランドリフトサーベイ リーチ&フリークエンシーと合わせて広告閲覧の有無でユーザーを分類し、ブランドリフト調査が実施できる

    LINE広告の特徴

    LINE広告の特徴は、大きく4つに分かれます。

      1.通常広告と違い運用型のプラットフォームなので、広告出稿後に配信効果が計測が可能
      2.多くのユーザーへ配信が可能
      3.他のSNSではリーチできなかったユーザー層にアプローチが可能
      4.ターゲットに応じた広告配信が少額でスタートが可能

    アドネットワーク広告とは違ってターゲティングを設定することもできるため、商品やサービスに合わせてユーザーに合わせた配信ができます。

    オーディエンス(配信対象)や入札価格、クリエイティブなどを調整することで運用改善が図れます。

    また、国内でほとんどの人が1日数回は見る「LINE」というアプリケーションで広告が配信できるのも、大きな強みです。

    多くのユーザーが閲覧する「トークリスト」の最上部や、企業や店舗などのさまざまな配信が見られる「タイムライン」などへの配信もできるため、FacebookやInstagramなどのSNSにはないユーザー層へのアプローチもできます。

    LINE広告の詳しい特徴については以下の記事も参考にしてみてください。

    記事はこちら

    LINE広告を入稿する方法

    LINE広告を入稿するには、大きく分けて6つのステップがあります。

    1.LINE Business IDの発行

    LINE広告を利用するために、LINEビジネスIDを取得します。

    申し込み画面よりメールアドレスを入力して、「ビジネスアカウント」を作成します。

    LINEビジネスID取得の申し込み画面はこちら

    2.広告アカウントの作成

    (引用:LINE for Business公式HP

    「広告アカウント」とは、LINE広告の広告配信を管理するアカウントです。

    企業名や公式サイトのURL、請求情報などの基本情報を登録して作成します。

    LINE公式アカウントをお持ちでない方はLINE広告を利用することができません。
    まずはLINE公式アカウントを開設(無料)してからLINE広告の手続きをしてください。
    ※LINE公式アカウントの開設はこちら

    3.クレジットカードの登録

    オンラインで開設したアカウントのお支払いは、クレジットカードでの決済が可能です。

    ここまでの情報を元に、LINE側が審査に入ります。
    審査に通過した場合は配信ができますが、審査に落ちてしまった場合には配信ができないため、商材等を変更して再度審査をする必要があります。

    4.メディア登録とLINE Tagの設置

    作成したメディア(クリエイティブ、記事等)を入稿します。

    並行して、配信効果を測定する目的で、タグ(LINE Tag)をランディングページに設置します。

    5.配信設計

    実際に広告配信するための、配信設計をします。

    6.審査完了・配信開始

    「広告アカウント」「メディア」「広告」、それぞれについての審査がLINE広告運営者によって行われます。

    10日ほどで審査は終了し、「利用可能」と表示されていれば広告配信が開始できます。

    審査基準については「ガイドライン」がありますので審査前にご覧ください。
    ※「LINE広告審査ガイドライン」はこちら

    まとめ

    ここまでLINE広告について、配信の種類や配信面の機能について解説してきました。

    この記事の内容をまとめると以下の通りです。

  • LINE広告は、「トークリスト」「LINE NEWS」「タイムライン」など多くのユーザーが閲覧するサービスへ配信できる
  • 「LINEチラシ」「LINEクーポン」「LINEショッピング」は女性ユーザーが7割以上を占めるので、女性向けの広告が効果的
  • 「LINE広告ネットワーク」を活用することで、幅広く広告配信できる
  • 「デモグラフィックデータ配信」「オーディエンス配信」でターゲットを指定し、配信対象と掛け合わせた配信ができる
  • 「LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信」は未接触のユーザーに配信できる
  • 「類似配信」は、成約したユーザーに類似したターゲットへ配信できる
  • 「自動最適化配信」や「予約型広告」を活用することで、運営側の手間が省ける
  • LINE広告は6つの手順で入稿できる
  • LINE広告は、月間8900万人が利用する「LINE」のさまざまな配信面に広告を出稿でき、さらに精度の高いターゲティングができるため、効果的な広告配信が見込めます。

    入稿方法も比較的簡単なため、広告運用を考えているならばぜひ取り入れたい媒体です。LINE広告を有効活用し、売上アップに繋げましょう。

    なお、弊社(マーケリンク)のLINE公式アカウントでは無料でLINE公式アカウントやLステップ、LINE広告について使える機能が学べるコンテンツを配信中です。

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