みなさんこんにちは、堤です。
LINE広告は、日本国内において月間8,900万人が利用するLINE(2021年6月末時点)のさまざまな面に広告が出稿できます。
この記事では、実際にどんな配信面に出稿されるのか、またターゲティングをする配信機能はどのようなものがあるのか、わかりやすく解説します。
LINE広告の特徴や、具体的な入稿方法についても紹介しますので、これからLINE広告を導入したいと考えている方は、是非参考にしてください。
LINE広告は配信面の種類が豊富にあり、利用用途に応じて使い分けできます。
ここではLINE広告が出稿できる11種類の配信面について、それぞれ解説していきます。
Smart Channelはトークリストの最上部に表示される広告です。
トークリストはLINEのなかでも利用者が多く、LINE広告ではアクティブ率が高いと言えます。
Smart Channelは2020年1月より、動画を配信できるサービス「Talk Head View」を開始しました。
生活インフラの一部となったLINEのトークリストに動画が加わったことで、多くのユーザーへの広告効果が期待できます。
LINE NEWSはMAU(月あたりのアクティブユーザー数)が7,500万人以上(2020年4月時点)で、多くの方が利用しています。
LINE NEWS内の記事一覧ページと、324媒体(2019年11月時点)のアカウントメディアの記事に広告配信できます。
LINE NEWSのユーザーは購入意欲が高いと言われ、新商品情報や即時性が高いコンテンツは配信効果が見込めます。
LINE VOOM(旧:タイムライン)はMAU6,800万人以上(2019年8月時点)で、FacebookやInstagramなど他のSNSのように気軽に近況報告できるサービスです。
ユーザーの男女比では女性が多く、年齢層は10代から60代まで幅広く利用されていますので、FacebookやInstagramでリーチできない層がカバーできます。
ウォレットは月間利用者数5,400万人以上(2020年2月時点)で、LINE内でお金が管理できるサービスです。
モバイル代金・決済サービスの「LINE Pay」やポイントカードや会員証を一括管理できる「毎カード」、飲食店で使える「LINEクーポン」などへアクセスできます。
ユーザーの男女比は男性44.2%に対して女性は55.8%と、女性がやや多い傾向です。
ダウンロード数2,700万人(2020年4月時点)突破したLINEマンガは、スマートフォンで気軽にマンガ作品が楽しめる電子コミックサービスです。
日本国内におけるゲームを除いたios・Androidのアプリ年間収益ランキングでは、全カテゴリー中2位で国内最大規模となっています。
ユーザーの男女比は男性49%・女性51%と差はなく、年代層も15~19歳が27%、20代~30代が60%と、幅広い年代が利用しています。
LINEポイントの月間PV数は約2.8億(2020年6月~2020年8月の平均値)で、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」など指定された条件をクリアするとポイントが付くサービスです。
ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では40代~50代の利用が53%以上と年齢層が高めのユーザーが多く利用しています。
LINE BLOGは2014年11月のサービス開始から、公式ブロガー2,500組以上(2019年2月時点)のブログが開設されました。
タレントやアーティストなど幅広いユーザーが情報発信の場として活用しており、これらのブログ一覧に広告が出稿できます。
ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では20代~40代で約7割利用されています。
LINEチラシは、ユーザーに新たにアプリのインストールや会員登録させることなく利用できるサービスで、地域のお店の特売情報などが閲覧できるデジタルチラシです。
利用者数は国内で8,600万人(2020年9月末時点)となっています。
ユーザーの男女比は女性が75%と多く、年代別では全体の半数以上が40代です。
全国約50,000店舗(2020年9月時点)の飲食店、コンビニ、スーパー、ドラッグストアなどの施設で使えるクーポンサービスです。
ユーザーの男女比は約7割が女性で、年代別では40代、50代以上は6割以上を占めています。
40代から50代の女性をターゲットにした広告は、効果性が高いと言えるでしょう。
ユーザー数3,000万人以上(2019年9月時点)のLINEショッピング。
ファッションや雑貨、スポーツやインテリア、家電やコスメなど約250社、1億点を超える商品がLINE上で購入できるサービスです。
ユーザーの男女比は約7割が女性、年代別では25歳~34歳が39%、35歳~44歳が39%となっています。
すでにECショップを展開する店舗は、このサービスでLINEの友だち向けに商品が訴求できるので、成約率UPが期待できます。
LINE広告ネットワークは、国内最大級の在庫であるアプリ5,400万MAU(2019年9月時点)を保有しています。
これらアプリの広告枠に加え、LINEおよびLINE関連サービスまで幅広く広告配信できるサービスです。
ライフスタイル系アプリやマンガアプリなど多ジャンルのメディアが展開されています。
広告配信では、ターゲットの設定が重要になりますが、LINE広告では、ターゲットや目的に対してさまざまな配信機能が用意されています。
ここでは8種類の配信機能を解説します。
LINEでの行動履歴や登録情報で、以下の設定から配信することが可能です。
それぞれターゲット指定して、配信対象と掛け合わせて配信できます。
LINE利用者のユーザー情報を利用し、配信対象をセグメントできます。
例えば初回購入した顧客データを元に、同じようなユーザーを探し出してターゲティングすることが可能です。
ターゲットに広告表示させることで、成約率を高めていきます。
「友だち追加」は、LINE内で友だちを獲得するための広告が出せる機能です。
充実したターゲティングで、効果的にLINE公式アカウントの友だちが集められます。
友だち追加の機能は、以下3つの特徴があります。
友だちが追加されるごとに課金される仕組みなので、少額からスタートできます。
LINE公式アカウントの友だちから配信するターゲットを設定し(オーディエンス)、ターゲットへの配信が可能です。
その場合、ブロックされていない友だちとブロックされている友だち2つの作成ができます。
これをもとに、類似した未接触のユーザーへ配信することも可能です。
LINEのオーディエンス配信で成約に至ったユーザー情報をもとに、類似したユーザーに向けて配信できます。
その場合、類似性が高いほどオーディエンスの幅は小さくなり配信できる人数が少なくなります。
逆に類似性が低いほどオーディエンスの幅が広がり、配信できる母数が増えます。
アプリをインストールしたままの休眠状態にあるユーザーに対して、再起動を促すような広告が配信できます。
過去アプリ内で行ったユーザーの行動に対してアプローチできるので、よりユーザーの目的につながりやすい配信が可能です。
機械学習を使い、自動的に広告入札を最適化します。
設定目標を達成するために自動で入札調整し配信されるので、運営側の手間を省くことにつながります。
設定目標としては、上限CPC(1クリックするためにかかる費用)や目標CPA(1顧客獲得するためにかかる費用)など指定します。
予約広告は、配信面や期間などの内容があらかじめ設定された広告です。
調整可能な運用型広告と違い、配信後の調整ができません。
予約型広告は以下の2つがあります。
リーチ&フリークエンシー | 月に1回以上タイムラインの広告を閲覧している4,900万人のユーザーに対し、優先的に広告配信ができる |
ブランドリフトサーベイ | リーチ&フリークエンシーと合わせて広告閲覧の有無でユーザーを分類し、ブランドリフト調査が実施できる |
LINE広告の特徴は、大きく4つに分かれます。
アドネットワーク広告とは違ってターゲティングを設定することもできるため、商品やサービスに合わせてユーザーに合わせた配信ができます。
オーディエンス(配信対象)や入札価格、クリエイティブなどを調整することで運用改善が図れます。
また、国内でほとんどの人が1日数回は見る「LINE」というアプリケーションで広告が配信できるのも、大きな強みです。
多くのユーザーが閲覧する「トークリスト」の最上部や、企業や店舗などのさまざまな配信が見られる「タイムライン」などへの配信もできるため、FacebookやInstagramなどのSNSにはないユーザー層へのアプローチもできます。
LINE広告の詳しい特徴については以下の記事も参考にしてみてください。
LINE広告を入稿するには、大きく分けて6つのステップがあります。
LINE広告を利用するために、LINEビジネスIDを取得します。
申し込み画面よりメールアドレスを入力して、「ビジネスアカウント」を作成します。
「広告アカウント」とは、LINE広告の広告配信を管理するアカウントです。
企業名や公式サイトのURL、請求情報などの基本情報を登録して作成します。
オンラインで開設したアカウントのお支払いは、クレジットカードでの決済が可能です。
作成したメディア(クリエイティブ、記事等)を入稿します。
並行して、配信効果を測定する目的で、タグ(LINE Tag)をランディングページに設置します。
実際に広告配信するための、配信設計をします。
「広告アカウント」「メディア」「広告」、それぞれについての審査がLINE広告運営者によって行われます。
10日ほどで審査は終了し、「利用可能」と表示されていれば広告配信が開始できます。
ここまでLINE広告について、配信の種類や配信面の機能について解説してきました。
この記事の内容をまとめると以下の通りです。
LINE広告は、月間8900万人が利用する「LINE」のさまざまな配信面に広告を出稿でき、さらに精度の高いターゲティングができるため、効果的な広告配信が見込めます。
入稿方法も比較的簡単なため、広告運用を考えているならばぜひ取り入れたい媒体です。LINE広告を有効活用し、売上アップに繋げましょう。
なお、弊社(マーケリンク)のLINE公式アカウントでは無料でLINE公式アカウントやLステップ、LINE広告について使える機能が学べるコンテンツを配信中です。
有料級の限定配信も随時おこなっておりますのでLINE公式アカウントをもっと使いこなしたい方はぜひ登録してみてくださいね。