
Google検索からWebサイトを訪問し、問い合わせフォームに必要事項を入力する。
検索広告では、これまでこのような導線が一般的でした。
一方で、「料金だけ聞きたい」「自分の場合も対象になるか確認したい」など、少し相談したいだけのユーザーにとって、Webサイトを閲覧してフォームまで入力することは一定のハードルになります。
そこで注目したいのが、Google広告の**「メッセージアセット」**です。
メッセージアセットを利用すると、Google広告からメッセージングプラットフォームへユーザーを誘導し、そのまま企業との会話を始められます。
日本ではLINEを遷移先として活用することもできるため、本記事では**「LINEメッセージアセット」**として、仕組みやメリット、活用する際に考えておきたいポイントを解説します。
※本記事は2026年11月時点の情報をもとに作成しています。Google公式ヘルプでは、メッセージアセットは現在ベータ版と案内されています。実際に利用する際は、最新のGoogle広告管理画面およびGoogle広告ヘルプをご確認ください。
目次
Google広告のメッセージアセットとは、レスポンシブ検索広告などにメッセージ用のアセットやボタンを表示できる機能です。
ユーザーがメッセージ部分をクリックすると、指定したメッセージングプラットフォームへ移動し、企業との会話を開始できます。
Google公式ヘルプによると、メッセージアセットは検索キャンペーンとP-MAXキャンペーンで利用可能です。
LINEを遷移先とする場合、従来の
Google検索 → 広告 → Webサイト → 問い合わせフォーム
という流れに加えて、
Google検索 → 広告 → LINE → 会話
という問い合わせ導線を作れます。
単に広告からLINEへリンクする機能ではなく、検索したユーザーと企業との会話を直接つなぐための獲得導線と考えると分かりやすいでしょう。
LINEメッセージアセットを設定しても、広告の遷移先がすべてLINEになるわけではありません。
Google公式ヘルプでは、広告見出しをクリックした場合はWebサイトへ、メッセージ用のリンクやボタンをクリックした場合は会話へ進む仕組みになっています。
そのためユーザーは、
「詳しく知りたいのでWebサイトを見る」
「すぐ質問したいのでLINEで相談する」
といった形で、目的に応じた行動を選択できます。
つまり、LINEメッセージアセットはWebサイトを置き換えるというより、問い合わせ方法の選択肢を増やす機能と考えるのがよいでしょう。

従来の検索広告では、広告をクリックした後にWebサイトを読み、問い合わせフォームを開き、氏名や連絡先などを入力する必要があります。
その途中で離脱するユーザーもいます。
LINEメッセージアセットでは広告からLINEへ直接移動できるため、企業との会話を始めるまでの工程を減らせる可能性があります。
例えば、
料金について少し聞きたい
自分の場合も利用できるのか知りたい
予約の空き状況を確認したい
といったニーズでは、フォーム入力よりLINEで質問できる方が自然なケースもあるでしょう。
ただし、LINEへ直接誘導すれば必ずCVRが上がるわけではありません。
サービス内容や価格をWebサイトで十分理解してから問い合わせてもらった方が、リードの質が高くなる商材もあります。
重要なのは、LPとLINEのどちらが優れているかではなく、ユーザーの検討行動に合った導線を用意できるかです。
Google検索を利用しているユーザーは、自らキーワードを入力して情報を探しています。
例えば「注文住宅 相談」「転職 相談」「英会話 体験」などを検索している場合、すでに具体的なニーズを持っている可能性があります。
LINEメッセージアセットを活用すれば、検索行動が発生したタイミングから、そのまま企業との会話へつなげることができます。
単純にLINEの友だちを増やすのではなく、顕在化したニーズを相談へ移行させる導線として活用できる点が特徴です。
Google公式ヘルプでは、メッセージアセットを利用するための条件が定められています。
主なものとして、
Google広告ポリシーを遵守してきた実績がある
対象となるカテゴリ・サブカテゴリである
広告主適格性確認プログラムを完了している
利用するメッセージングプラットフォームを設定する
ポリシーに準拠した開始メッセージを設定する
などがあります。
また、政治・選挙など一部のデリケートなカテゴリは対象外とされています。
現在はベータ版のため、すべてのGoogle広告アカウントで利用できるとは限りません。
利用を検討する際は、まずGoogle広告管理画面でメッセージアセットが利用可能になっているか確認しましょう。
LINEメッセージアセットでは、ユーザーが会話を始める際の開始メッセージを設定します。
例えば、
「サービスについて詳しく知りたいです」
「無料相談を希望しています」
などです。
開始メッセージは単なる挨拶ではなく、ユーザーにどのような行動をしてほしいのかを伝える入口として考える必要があります。
住宅相談なら住宅相談、美容サービスならカウンセリングなど、
検索キーワード → 広告文 → LINE → 最初の会話
まで訴求内容を揃えることで、ユーザーも次の行動を選びやすくなります。
Google広告では、メッセージアセットを利用したユーザーとの会話について、メッセージ経由のリードをコンバージョンとして評価するための仕組みが用意されています。
これにより、単純な広告クリックだけではなく、ユーザーが企業との会話を始めたかという視点でも広告成果を確認できます。
ただし、マーケティング上はここで終わりではありません。
「会話が始まった」ことと「売上につながった」ことは別だからです。
LINEメッセージアセットを導入すると、Google広告からLINEへの入り口を作ることができます。
しかし、LINEへの誘導数や友だち数だけを成果指標にするのはおすすめできません。
本来確認したいのは、
広告費 → LINE流入 → 会話開始 → 有効リード → 予約・商談 → 成約 → 売上・粗利
という一連の流れです。
LINE経由のCPAが安くても、その後の商談化率や成約率が低ければ、事業成果が改善したとは言えません。
逆に、LINE経由のCPAが多少高くても、その後の成約率が高ければ、最終的な顧客獲得コストは改善している可能性があります。
広告管理画面上のCPAだけではなく、最終成果まで含めて判断することが重要です。
Google広告からLINEへユーザーを送客した後は、LINE側のコミュニケーション設計も必要になります。
例えば、
アンケートによる情報取得
ユーザー属性に応じた案内
予約・商談への誘導
リマインド
検討中ユーザーへの追客
などが考えられます。
LステップなどのLINE拡張ツールを利用している場合は、タグ付けやシナリオ配信、予約導線などと組み合わせることもできます。
重要なのは、機能をたくさん実装することではありません。
広告から来たユーザーが、次に何を知れば意思決定を前に進められるのか。
この視点からLINE内の導線を設計することが重要です。
Google広告からLINEへ流入させる仕組みを作っても、その後の導線が整っていなければ十分な成果にはつながりません。
MARKELINKでは、LINE公式アカウント・Lステップの設計・構築から、構築後の運用・改善まで支援しています。
「LINEへ流入したユーザーをどう商談・予約につなげればよいか分からない」
「現在のLINE公式アカウントに改善余地があるのか見てほしい」
といった段階からでもご相談いただけます。

LINEメッセージアセットは、すべての企業で導入すべき機能ではありません。
比較的相性がよいと考えられるのは、問い合わせから購入・契約までに相談が発生しやすい商材です。
例えば、
住宅・不動産
人材
スクール
店舗予約
カウンセリング
士業などの相談型サービス
などは検証余地があります。
また、検討期間が長い、高単価・高LTV、フォーム離脱が多い、問い合わせ後に追客余地がある企業でも活用しやすいでしょう。
一方で、その場で購入まで完結する低単価ECなど、会話を挟む必要性が低い商材では、LINEへの誘導によって購入までの工程が増える可能性もあります。
また、LINEへ送客しても問い合わせ対応できる体制がなければ、導入を急ぐべきではありません。
「LINEが使えるから導入する」のではなく、「現在のファネルの取りこぼしをLINEで改善できるか」で判断することが重要です。
LINEメッセージアセットに興味があっても、最初からすべての検索広告で大きく展開する必要はありません。
まずは問い合わせ数が一定数あるキャンペーンなどに対象を絞り、Webサイト経由とLINE経由で成果にどのような違いが出るのかを確認するとよいでしょう。
見るべき指標としては、
LINE経由のCPA
有効リード率
予約率・商談化率
成約率
成約CPA
などがあります。
特に重要なのは、「LINE経由のCPA」ではなく「LINE経由の成約CPA」まで確認することです。
ここまで見て初めて、LINEメッセージアセットを拡大すべきか判断できます。
Google広告のLINEメッセージアセットによって、Google検索からLINEでの会話へ直接つながる新しい導線を作れるようになりました。
特に、問い合わせ前に質問や相談が発生しやすい商材では、従来の
広告 → Webサイト → フォーム
だけでは取りこぼしていたユーザーとの接点を作れる可能性があります。
一方で、LINEへ誘導すること自体が目的になってはいけません。
重要なのは、
Google広告で見込み顧客と接点を作り、LINE上で適切にコミュニケーションを取り、予約・商談・成約までつなげられるか
という点です。
LINEメッセージアセットを利用する際には、広告設定だけでなく、LINE流入後のコミュニケーション設計や計測までをひとつのファネルとして考えることをおすすめします。
「自社でもLINEメッセージアセットを活用できそう」
「広告からLINEへ流入させた後の導線を見直したい」
「LINE公式アカウントやLステップを構築したものの、商談・売上につながっているのか分からない」
このようなお悩みがあれば、MARKELINKへご相談ください。
MARKELINKでは、LINE公式アカウント・Lステップの構築だけでなく、既存アカウントの改善や運用についてもご相談を受け付けています。
現在のアカウントや導線を確認したうえで、必要な施策をご提案します。