LINE公式アカウントの「アカウント名変更」で知っておくべき準備と注意点

2026.05.29

新年度の前後で、社名の変更やブランドの統合、
新規サービスのリニューアルなどを迎える企業も多いのではないでしょうか。

企業のマーケティングやカスタマーサクセスに欠かせない「LINE公式アカウント」ですが、
企業の刷新に合わせて「アカウント名も新しい名前に変更したい」というご相談をよくいただきます。

しかし、LINE公式アカウント(「認証済アカウント」)のアカウント名変更には、
実は非常に厳格なルールが設けられています。

いつでも自由に、どんな名前にでも変えられるわけではありません。

今回は、新期に合わせてLINE公式アカウントの名称変更を検討している担当者様に向けて、
スムーズに再審査を通過するための「事前準備」と、却下されないための「懸念事項(注意点)」を分かりやすく解説します。

1. 最初に知っておきたい最大の懸念事項:原則「名前変更は不可」

まず大前提として、所定の審査を通過した「認証済アカウント」の場合、アカウント名は原則として後から変更することができません。

これは、アカウント名を自由にコロコロと変えられてしまうと、友だち登録しているユーザー(お客様)が「どこの企業・店舗から情報が届いているのか」を正しく判断できなくなり、混乱や不信感を招いてしまうためです。

例外として名称変更(再審査)が認められるケース

原則不可ではありますが、唯一の例外があります。

それは、「企業名(商号)やサービス名(屋号)自体が正式に変更され、それに伴いアカウント名の変更を希望する場合」です。

つまり、名前の変更前と変更後で、指し示す「対象(実体)」が同一であることが条件となります。

この場合に限り、事務局による「再審査」を経て名称変更が認められます。

【要注意】再審査の対象外(NG)となる事例

以下のような「活用の目的や用途の変更」「対象そのものの変更」に該当する場合は、再審査の対象外となり、名前の変更はできません。

  • × 対象そのものが変わる変更:
    (例:親会社の社名から、別サービスであるカフェの名前に変えたい)
    (例:福岡店のアカウントを、横浜店のアカウントとして使い回したい)

  • × 特定の用途・目的を追加(または削除)する変更:
    (例:「〇〇株式会社」から「〇〇株式会社 採用問い合わせ」に変えたい)

  • × 年号の更新:
    (例:「〇〇キャンペーン2025」から「〇〇キャンペーン2026」に変えたい)

※これらに該当する場合は、既存アカウントの名前を変更するのではなく、「新しいLINE公式アカウントを新規作成」する必要があります。

2. スムーズに名称変更を通すための「3つの事前準備」

正式な社名変更・ブランド改称に該当し、「再審査の条件を満たしている」と確認できたら、以下の準備を進めましょう。

① 客観的な「証明情報(エビデンス)」の用意

再審査を申請する際、単に「社名が変わりました」と申告するだけでは審査に通りません。

正式な商号・屋号の変更であることが客観的に示されている情報(URLや資料)を提示する必要があります。

  • 準備するものの例:

    • 企業の公式Webサイトに掲載した「社名変更のお知らせ」のURL

    • プレスリリース配信サービスの掲載URL

    • 公式SNS(XやFacebookなど)での公式発表のURL

    • 新聞や第三者ニュースメディアに掲載された記事

② 新しい名称が「アカウント設定ルール」を満たしているかチェック

変更後の新しい名前が、そもそもLINEの基本ガイドラインに違反していないか確認します。

  • 法人・団体・商品・サービスのいずれかの「正式名称」が必ず含まれていること

  • 実在しないもの、または他社やLINE公式のサービスと誤認されるような表現がないこと

  • 個人名や、個人を指し示す名称になっていないこと(ビジネス用のサービスであるため、個人名は認証対象外となります)

③ 友だち(ユーザー)への「事前告知」の計画

審査が無事に通った後のステップですが、ユーザーへの事前告知の準備は非常に重要です。

ある日突然、LINEのトーク一覧に見覚えのない名前のアカウントが現れたら、ユーザーは「スパムアカウントかな?」
「乗っ取りかな?」と不安に思い、ブロックしてしまう可能性が高くなります。

アカウントの信頼低下やブロック率の上昇を防ぐため、以下のような告知をあらかじめスケジュールに組み込んでおきましょう。

  • 告知方法の例:

    • 変更の1週間〜数日前に、メッセージ配信で「〇月〇日より、アカウント名が〇〇に変わります」と予告する

    • リッチメニューやタイムライン(LINE VOOM)でお知らせを掲示する

3. 名称変更の手続きの流れ

準備が整ったら、LINE公式アカウントのヘルプセンター(問い合わせ窓口)にある専用のFAQ「アカウント名を変更するには?」などから、事務局へ名称変更の申請を行います。

用意した客観的なエビデンス(公式URLなど)を添えて申請すると、LINEヤフー社による再審査がスタートします。

審査基準に基づいて慎重に確認されるため、通過を保証するものではない点、また審査には一定の時間がかかる点を見越して、余裕を持ったスケジュールで申請しましょう。

4. まとめ

新期のスタートに伴うリブランディングや社名変更は、企業にとって大きな節目です。

LINE公式アカウントの名前も新しくして心機一転スタートしたいところですが、
ユーザーとの信頼関係を守るための厳しいルール(変更前後で対象が一致していること)が存在します。

まずは自社のケースが「名前変更(再審査)」ができるケースなのか、それとも「新規アカウント作成」が必要なケースなのかを正しく見極めましょう。

名前変更ができる場合は、「客観的な証明URLの用意」と「ユーザーへの事前告知」をしっかりと行い、オーナーにとってもユーザーにとっても安心・安全なアカウント運用を続けていきましょう!

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