
こんにちは!LINE構築・運用の現場でデザインを担当している、中の人です。
LINE公式アカウントの運用で、リッチメニューやバナー、リッチメッセージなど、クリエイティブを作る機会はたくさんありますよね。「大事な情報だから目立たせたい!」と気合を入れて色を足していくうちに、気づけば画面全体がごちゃごちゃして、結局どこを見てほしいのか分からない状態になっていませんか?
LINEのトーク画面は、ユーザーにとって友人や家族とやり取りをする日常の空間です。そこにあまりに情報の密度が高く、色が渋滞している画像が流れてくると、ユーザーは無意識に疲れて指を止めてしまいます。
日常に馴染みつつ、でも「おっ、これは見やすいな」と思ってもらえるアカウントにするために。
まずは色を絞ることから始めてみましょう!
デザインを美しく、そして成果が出るものに変える魔法。それが「3色ルール」です。
プロのデザイナーが作るバナーやリッチメニューは、一見華やかに見えても、使っている色の系統は驚くほど整理されています。色を3つの役割に分けることで、ユーザーの視線をスムーズに誘導できるようになるんです。
まずは、アカウント全体の印象を決める主役の色を決めましょう。
一番面積を広く使い、ブランドの「らしさ」を伝える役割を持ちます。この色がブレないことで、ユーザーに「いつもの公式LINEだな」という安心感を与えます。
メインカラーを補佐する、控えめな色です。
情報の区切り線や、補足説明の背景などに使います。メインカラーと同系色の少し薄い色などを選ぶと、画面全体に統一感が生まれて「ごちゃごちゃ感」が一気に解消されます。
ここが一番重要です!「予約する」「クーポンを受け取る」といった、一番押してほしいアクションボタンにだけ使う勝負の色です。
メインやサブとは異なる反対色(目立つ色)を配置することで、説明を読まなくても「ここを押せばいいんだ!」と直感的に分かってもらえるようになります。
「色の役割はわかったけれど、そもそも何色を選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。そんな時は、迷わず企業の顔である「ロゴ」に注目しましょう。
ロゴの色を起点にデザインを組み立てることは、単に見栄えが良くなるだけでなく、ブランドイメージをユーザーに浸透させる最短ルートなんです。
ロゴに使われている一番強い色をメインカラーに、二番目に使われている色、あるいはロゴを引き立てる色をアクセントカラーに設定してみましょう。
こうしてルールを一度固定してしまうと、新しいバナーを作るたびに「今回は何色にしようかな?」と悩む時間がなくなります。運用のスピードが上がるだけでなく、トーク画面に流れてくる画像のトーンが常に統一されるので、ユーザーからの信頼感もグッと高まりますよ。

例えば当社の場合は、以下のように役割を明確に決めています。
ブランドの象徴として、見出しやアクセントに使用します。
情報の土台として広く敷くことで、目に優しい印象を作ります。
「ここを押して!」という一番重要なCTAボタンに使用します。
このように、あらかじめ「ブランドガイドライン」を作成しておくのがとってもオススメです。これがあるだけで、誰が作ってもブランドのイメージを壊さず、常にプロフェッショナルな印象を維持できるようになります。

ここで一つ、LINE専門デザイナーならではのアドバイスです。LINEのトーク画面は、ユーザーが設定している背景色(デフォルトの薄い青や、ダークモードの黒など)があることを忘れてはいけません。 ロゴの色がパステルカラーなどの淡い色ばかりの場合、背景に溶け込んで視認性が落ちてしまうことも。そんな時は、ロゴの色をベースにしつつも、少しだけ濃い色に調整したり、次に紹介する「白・グレー」をうまく組み合わせるのがコツです。
さらに、この3色を決めておくことは、自分で作る時だけでなく「プロにデザインを依頼する時」にも絶大な効果を発揮します!
デザイナーに依頼する際、ただ「いい感じにしてください」と伝えるのではなく、「メインカラーはこの色でお願いします」と提示するだけで、仕上がりのイメージのズレが驚くほど少なくなります。少なくともメインカラー1色があるだけで、デザインの軸がピシッと整うんです。
色の種類が決まったら、次は「どのくらいの割合で使うか」が重要です。ここで、デザインがプロっぽく仕上がる黄金比「70:25:5」の法則をLINEのクリエイティブに当てはめてみましょう。
メインカラー(70%):背景やベースとなる土台の色。
サブカラー(25%):項目の仕切りや、サブのボタン。
アクセントカラー(5%):もっともクリックしてほしい最重要ボタン。
例えばリッチメニューなら、6つのボタン全部を同じ色にするのではなく、1つだけを「5%」のアクセントカラーにするだけで、視線が自然とそのボタンに吸い寄せられます。全部を目立たせようとすると、結果として全部が目立たなくなってしまう……という「ごちゃごちゃの罠」から抜け出すための秘策です。

今日からすぐに実践できるヒントをひとつ。もし「3色選ぶのが難しい!」と感じたら、メインカラーを「白」にするのがおすすめです。 背景を白にし、文字や枠線を「グレー」にする。そして、一番目立たせたい場所だけにロゴの色を「アクセントカラー」として使う。 これだけで、LINEの狭い画面の中に余白が生まれ、まるで雑誌のような洗練された清潔感を演出できます。アクセントカラーがたった1色でも、白とグレーという静かな色が周りを固めることで、その1色が驚くほどパワフルに輝き出しますよ!
いかがでしたか?
LINEのデザインがなんだかごちゃごちゃしてしまう……という悩みは、センスの問題ではなく、実は「色の整理整頓」ができていないだけであることがほとんどです。
メイン・サブ・アクセントの3色をしっかり決める
企業の顔である「ロゴ」から色を拝借して役割を固定する
70:25:5の面積比を意識して配置する
このルールを守るだけで、あなたのLINE公式アカウントは驚くほどスッキリと、そしてクリックされやすい場所に進化します。
デザインは「足し算」よりも「引き算」が大切です。まずは1枚のバナー、1つのリッチメニューから、色を絞るおもてなしを始めてみてくださいね。