
Lステップの「回答フォーム」は、単なるアンケートや申込フォームの機能ではありません。デザインを工夫することで、長文コンテンツを読みやすくしたり、LP(ランディングページ)のように訴求力を高めたりできる、強力なマーケティングツールになります。
この記事では、Lステップ回答フォームの魅力と、回答率(CVR)を高めるデザインのコツ、そしてカスタムCSSの活用事例を徹底解説します。

Lステップの回答フォームは、LINEの友だちから情報を収集するための機能です。
回答フォームでは、名前や住所といった基本的な情報に加え、興味・関心事や質問など、友だちの「本音」を引き出すことができます。
利用可能な回答形式には以下のような種類があり、これらを組み合わせることで様々なユースケースに対応します。
・記述式(テキストボックス、段落)
・選択式(チェックボックス、ラジオボタン、プルダウン)
・特殊形式(都道府県、日付、ファイル添付)
・表示形式(小見出し/中見出し、長文テキスト)
Lステップの回答フォームには、大きく分けて二つのデザインカスタマイズ機能があります。
| 機能 | 概要 | 難易度 |
|
カスタム デザイン |
ボタンの色や背景色など、基本的なカラースキームを選択・変更できる。 | 低 |
|
カスタム CSS |
CSSコードを記述することで、フォームの見た目やレイアウトを完全にカスタマイズできる。 | 高 |
簡単な装飾は「カスタムデザイン」で可能ですが、他社と差別化を図り、ブランドイメージに合わせた独自のLP風フォームを作成するには「カスタムCSS」の活用が不可欠です。

なぜLステップの回答フォームをデザインで装飾すべきなのでしょうか?
デザインには、単なる見た目の向上以上の効果があります。
テキストだけのフォームや長文は、ユーザーにとって読みづらく、重要な情報が見逃されがちです。
・訴求ポイントの強調: 画像や色、文字サイズを調整することで、特典やキャンペーンなど重要なメッセージを強調し、ユーザーの注意を引きます。
・読みやすさの向上: 見出しや段落ごとに区切り、画像を挿入することでメリハリがつき、ストレスなく最後まで読んでもらえます(長文テキストをトーク画面より横幅広く表示できる点も利点です)。
フォームのデザインをブランドカラーやトンマナ(トーン&マナー)に合わせることで、一貫性が生まれ、ユーザーに安心感と信頼性を与えます。ゴージャス、クール、シンプルなど、ターゲット層に響く表現力を実現できます。
心理的ハードルを下げるデザインで、回答率の向上に貢献します。
・セクション機能の活用: 質問が多い場合、回答画面を分割する「セクション機能」で、ユーザーの心理的負担を軽減し、回答完了への動機づけを保ちます。
・回答後のアクション設定: 「ご回答ありがとうございます!」といったサンクスメッセージを自動送信したり、回答内容に応じた専用リッチメニューに切り替えたりすることで、回答完了後の不安を解消し、次のアクションへスムーズに誘導します。

デザインは見た目だけでなく、回答者の体験(UX)を考慮することが重要です。
アンケートの冒頭で、「回答後にクーポンプレゼント!」や「あなたに最適なプランを提案します!」といったメリットを、強調されたデザイン(色やアイコン)で目立たせましょう。
「30秒で回答できます」と明記し、心理的な障壁を下げます。視覚的にも質問が多すぎると感じさせないよう、適切な質問数(理想は5〜10分程度で完了)に調整し、セクション機能で区切りを設けましょう。
本音を知るために有効な自由回答ですが、多用すると面倒に感じられ、離脱につながります。回答者が調べたり深く考えたりする必要のない「簡単に答えられる選択肢」を主軸とし、選択肢にない場合のみ「その他」として自由回答欄を設けるなど、戦略的に配置しましょう。
回答フォームの「オプション」から「サンクスページURL」に友だち追加URLを設定することで、回答完了後にユーザーが「×」をタップする手間なく、自動でトーク画面に戻る設定が可能です。これはUX向上のための必須設定です。
カスタムCSSを活用すれば、回答フォームは以下のような活用が可能です。
・カウンセリングシート: 不動産やジムなどで来店前にLINE上で情報を記入してもらう。来店時にスムーズな接客が可能になり、時間の短縮と顧客満足度の向上に繋がる。
・商品お問い合わせフォーム: ECサイトで複雑なお問い合わせ内容をプルダウンなどで整理し、適切な担当者に振り分ける導線を作成する。
・LP型アンケート: 豪華なデザインで商品の魅力や企画内容を伝え、アンケート回答を最終的な申し込み(CV)に繋げる。
カスタムCSSを駆使することで、YouTubeのオープニングのようなクールなデザインや、会話形式の分かりやすい表示など、他社にはない独創的なフォームを作成し、集客効果を最大化できます。

Lステップの回答フォームは、単なるデータ収集ツールではなく、デザイン次第でCVRを大きく左右する重要な接点です。「カスタムデザイン」や「カスタムCSS」を活用し、訴求力が高く、ストレスフリーな回答体験を提供することで、ビジネスの成果を最大化しましょう。
ご自身のビジネスに最適なデザインと構成で、友だちの心を掴むフォームを作成してみてください。