
LINE公式アカウントの「ショップカード」機能が大幅にアップデートされました。
今回の変更は、お店の運用やキャンペーンの幅を大きく広げる、非常に重要なアップデートとなっています。
多くのユーザー様にとって待望の機能ではないでしょうか。 変更内容を分かりやすく解説します!

今回のアップデートで最も注目すべき変更点は、以下の2つです。
【変更前】1アカウントにつき1種類のみ作成可能
【変更後】用途や目的に応じて複数種類(最大10種類)を同時に作成・公開可能
これにより、例えば「ランチ限定のスタンプカード」「ディナータイムのポイントカード」「特別なキャンペーン専用カード」など、ターゲットや利用シーンに合わせた複数のショップカードを並行して運用できるようになります。
作成・保存できる枚数は、「公開中」と「下書き」を合わせて最大10種類です。
ショップカードのメニュー内に、「公開中」と「下書き」のタブが新設されました。
最大10種類のカードを効率よく管理し、公開準備中のカードや、既に公開しているカードの状態を一目で把握できるようになりました。
管理画面左側の「ショップカード」メニューを選択した際に表示されていた以下の項目が非表示になりました。
これらの機能は、今後は「ショップカード」一覧画面から各カードの設定・管理画面にアクセスして利用する形に変更されたと考えられます。
複数のショップカードが運用できるようになったことに伴い、今後はショップカードごとに分析データが反映されるよう「分析」機能のアップデートが予定されています。
現時点: 公開日時が最も古い(最初に公開した)ショップカードのデータのみが「分析」に反映されます。
今後: アップデート後には、カードごとの詳細な効果測定が可能になる予定です。
詳細については、改めてご案内があるとのことですので、続報を待ちましょう。
これまで、ショップカード新規作成時に「特典」を作成し、保存せずに離脱した場合でも特典データだけが自動保存されてしまう仕様がありました。
今回の変更で、この自動保存された不要な「特典」データが削除されます。
また、今後は新規作成時に「下書き保存」または「保存してカードを公開」が行われていない場合、作成した「特典」は保存されない仕様に変更されます。
作成途中で特典が誤って保存されることがなくなり、よりスムーズな運用が期待できます。
作成できるショップカードは、「公開中」「下書き」合わせて最大10種類までです。
一度保存した特典チケットは、基本的に削除・編集ができません。
ただし、カードの新規作成時に下書き保存または公開せずに画面を閉じると、特典も同時に削除されます。
設定方法など、詳細については公式マニュアルもご確認ください。
今回のショップカードが複数枚作成できるようになったアップデートの背景は、大きく2点があると考えています。
今まで、ショップカードは各アカウントにつき1枚という仕様でした。
そのため、ショップカードや配信の分析で分かったこと、例えば特典の種類ごとの利用率をもとにユーザーが求めている特典への差し替えといったことができませんでした。
こうした問題を解決することでユーザーのLINE公式アカウントに対する満足度を上げる狙いがあると考えられます。
LINE公式アカウント1つで複数店舗の発信をする運用のアカウントは多くあります。
一方で、そういったアカウントでは「ショップカードの不正対策」があまり機能していないことがあります。
LINE公式アカウントでは住所の設定ができ、ショップカードの設定画面で「当該住所から200m以内でポイント付与QRコードを読み込んでいなければポイント付与ができない」という不正対策があります。
ただ、上記のように複数店舗の運用の場合、各店舗ごとに住所の設定ができるわけではありません。
その場合は、”200m制限”をオフにせざるを得ず、結果的にQRコードの写真を撮られ、不正利用者が自宅でもポイントを獲得できてしまいます。
今後のアップデートでは、LINEタッチとともにショップカードごとにこの不正対策ができるようになるかもしれません。
今回のアップデートの最大のメリットは、施策の多様化と効果測定の精度向上です。
顧客セグメントに合わせたカード運用が可能になり、来店促進効果の最大化が期待できます。
「分析」機能のアップデートが完了すれば、どのカードが最も効果的かを正確に把握し、施策の改善に繋げられます。
ぜひこの機会に、複数のショップカードを活用した、より戦略的なLINE公式アカウントの運用にチャレンジしてみてください!